外貨預金の手数料

外貨預金は外貨投資の代表格で、外貨で資産運用しようとする人がまず思いつく金融商品です。
しかし一方で、外貨預金は儲からないと言う声も聞きます。
それはなぜでしょうか?
その理由は外貨預金の手数料に関係しているのです。

●取引レートに隠されたコスト
銀行で1万ドルの外貨預金をしてみるとします。
ニュースで為替レートが1ドル=115円だと知って、今1万ドルを買って、1ドル=116円のときに売れば、1万円の儲けが出ると考えました。

ところが、銀行はニュースの為替レート通りに円とドルを交換してくれるわけではありません。
銀行では、毎日午前10時に公示レートを基に、各通貨の仲値(取引の基準レート)を決めています。
この仲値を基準に為替手数料を上乗せしたものが、銀行で顧客が外貨を買うレートになります。

米ドルの場合、通常1円が上乗せされます。

つまり、仲値が1ドル=115円のときにドルを買う場合、仲値に1円プラスされた1ドル=116円が購入レートとなり、116万円が必要になるのです。

●2円以上円安にならないと手数料をカバーできない。
しばらくすると1ドル=116円になったので、買った1万ドルを銀行に行って売ろうとしました。
ところが今度は、仲値から1円差し引いた1ドル115円でないと売ることができません。

そのため、戻ってきたのは115万円でした。
結局、1円の円安によって儲けを出すどころか

115万円−116万円=マイナス1万円の損失になってしまったのです。

つまり外貨預金の場合、2円以上円安にならないと、儲けが出ないのです。


●外貨定期預金の意外な盲点
また多<の方が利用し、外貨預金の代名詞とも言える外貨定期預金では、円から外貨に転換する期日があらかじめ決まっている場合がほとんどです。

そのため、その期日に2円以上の円安にならないと利益が出ません。
昨日だったら利益が出ていたのに、期日の今日は損失が出てしまった。
ということも珍しくありません。

さらに外貨定期預金で気をつけなくてはならないのが、キャンペーン金利です。
よく銀行のポスターなどで「米ドル3%」「豪ドル12%」といった魅力的な金利が提示されていますが、多くの場合、これらの金利が適用されるのは1〜3カ月程度の期聞のみ。
その後は、はるかに低い通常金利に移行してしまいます。

円高でも金利で利益が出たと喜んでいたら、思わぬ結末になりかねません。
外貨預預金で利益を出すというのは、実は難しいことなのです。