外貨定期は高金利?

●外貨定期、高金利のカラクリ
TVのコマーシャルや街頭のポスター、パンフレットなどで、銀行がやっている外貨預金の宣伝を目にしたことがあると思います。
銀行のホームページを見てみると、ほとんどの銀行が積極的に外貨預金のキャンペーンを行っているようです。

ある都市銀行のホームページで、外貨定期預金キャンペーンの画面を見てみましょう。
その銀行ではキャンペーン期間は2007年4月初めから6月末日までとなっていました。

●短期間ほど高いキャンペーン金利
まず、大きな文字で目立つように書かれたキャンペーン金利の数字に目がひきつけられます。
米ドルの1カ月定期が13%、同じく豪ドルの3カ月定期が12%という、いずれも円の定期預金の金利に比べると、たいへん魅力的な数字が並んでいます。

このキャンペーン金利は期間ごとに異なります。
たとえば米ドルの場合だと、1ヵ月13%、3カ月9%となっています。
普通、定期預金は預け入れ期間が長くなるにつれ金利が高くなっていくのですが、このキャンペーンでは期間が長いほど金利が低く設定されています。

●高金利はキャンペーン期間だけ
米ドルを1ヵ月預ける定期預金の金利が、年利でなんと13%。
これは非常に魅力的です。
しかし、説明文をよく見るとその下に次のような注意書きがあります。

「初回の預入期間経過後は、店頭表示金利が適用されます。」

年13%の金利は最初の1ヵ月だけしかもらえないのです。
1ヵ月の満期後は通常金利が適用されることになるのです。

通常金利は米ドルの場合、1カ月3.60%、3カ月3.64%となっていて、預金者が気づかないうちにキャンペーン金利から通常金利へと移行しているのです。

キャンペーン金利と比べると、1ヵ月定期預金で年利9.4%もの差があり、この大きな開きに驚きます。
このように、銀行の外貨定期預金キャンペーンにおいては、短い期間の定期預金を高めに設定して、外貨預金への呼び水にするといった傾向が見られます。

そのため、外貨定期のキャンパーン金利の期間は1ヵ月から3カ月に集中しています。

ところで、年利13%の外貨定期預金に1万ドルを1ヵ月預けて得る利息は、約108.33ドルで、1ドル=115円とすると約1万2458円になります。

これに対し、外貨預金の手数料はで1万ドルの場合、往復で2万円ものコストがかかることを考慮しておかなくてはなりません。
もし為替レートが1ドル=115円のまま、まったく動かなかった場合、利息1万2458円に対し、手数料が2万円ですのでマイナス7,542円となってしまいます。

外貨投資の特性は金利だけでなく手数料を含めた総合的な観点からよく見極めたいものです。